ふじたに耳鼻咽喉科クリニック

骨折の治療経験(3)

令和4年1月中旬に、以前右足首骨折治療に使用したプレートを抜去しました。いろいろな意見があるようで、この年齢だとそのまま棺桶までもっていったほうが良いなどという意見もありました。しかしなんとなく違和感があり手術に踏み切りました。

手術前日入院、手術、翌日退院の2泊3日でした。前回入院もそうですが、私が入院するとコロナ感染者が増加しなんとなく申し訳ない気持ちです。

全身麻酔だったのですが前回もお話ししたように導入覚醒とも何の問題もなくビックリするくらいです。術後2時間もすれば問題なく歩行もでき麻酔技術の進歩に感心いたします。またプレート抜去しても歩行もほとんど問題ありません。術後の抗生物質投与は翌日まで、傷に関しては翌日方向で1週間何もせず。私のころの抗生物質投与の長期投与は何だったのか、そんなことをしなくても全然問題なく傷もきれいでした。まあ手術場所によるとは思いますが。

考えてみれば耳鼻咽喉科の手術も私のころは局所麻酔が多かったのですが現在はほぼ全身麻酔とのことです。またほとんどの手術が顕微鏡、内視鏡使用のようです。裸眼で少し感覚的な(よく言えば職人のような)手術は今は問題ありで、いかに術野を保持し安全に手技を行うかということと思います。これは外来診療でもいえることではないかと思います。

今回、大学病院の若い(私よりはかなり)先生にお手伝いしていただくことにしました。治療にはいろいろな方法があり特に耳鼻科は処置という技術的なこともあります。私のつたない診察技術も盗んでもらい、また私は若い先生方の診察カルテを見て疾患の見方や治療法を勉強していきたいと思います。